kabukuwa life
初心者ガイド

外国産カブトムシ・クワガタを飼う際の注意点

特定外来生物法の確認

ヘラクレスオオカブトやギラファノコギリクワガタなど、ペットショップ・昆虫専門店で流通している人気の外国産カブトムシ・クワガタは、現時点で「特定外来生物法」の規制対象ではない。ただし規制がゼロというわけではなく、コガネムシ上科(カブトムシ・クワガタが含まれる分類群)の中には、テナガコガネ属全種(沖縄在来のヤンバルテナガコガネを除く)・クモテナガコガネ属全種・ヒメテナガコガネ属全種・マルバネクワガタ属10種が特定外来生物に指定されており、飼育・輸入には許可が必要(無許可での飼育・輸入は法律違反)。

さらに、コガネムシ上科の昆虫は「植物防疫法」の対象でもあり、輸入時には輸出国の政府機関等が発行する種類名証明書の添付が必要になる。正規の専門店・オークションで販売されている個体はこの手続きを経ているが、個人輸入や海外業者からの直接購入ではこの点が曖昧になりやすい。次の「購入先の見極め」で触れる注意点は、この手続き面のリスクを避ける意味合いが大きい。規制対象種も時期によって追加・変更されるため、聞いたことのない珍しい外国産種を検討する際は環境省の特定外来生物等一覧で最新情報を確認する習慣をつけたい。

温度・湿度の管理は必須

原産地の気候と日本の気候は異なるため、国産種以上に温度・湿度管理への配慮が求められる(詳しくは温度管理グッズ(クーラー・ヒーター)の選び方を参照)。

逃がさない・野外に放さない

外国産の個体を日本の野外に放つことは、生態系への影響から避けるべき行為とされている。実際に、1999年の輸入自由化以降に持ち込まれた外国産クワガタが和歌山県などで野外採集された例が報告されており、国産種との交雑や生息地の競合が懸念されている。飼育を終える際も、責任を持って最後まで飼育することが基本。

購入先の見極め

前述の植物防疫法の証明書手続きや正確な種の識別という点で、輸入・繁殖の背景がわかる昆虫専門店(実店舗・オンラインとも)や、販売実績のあるブリーダー・オークションから購入すると安心度が高い。フリマアプリやSNSでの個人間売買は価格が安いこともあるが、輸入経路や種の識別が不確かなまま流通しているケースもあるため、特に高額な珍しい種を検討する際は購入元の実績・レビューを確認したい。