なぜ温度管理が必要なのか
国産種の多くは日本の気候にそのまま適応できるが、熱帯・亜熱帯原産の外国産種は、原産地に近い温度帯を保てないと調子を崩しやすい。特に真夏の高温・真冬の低温は要注意な季節。目安として、ニジイロクワガタは22〜25℃が適正で32℃前後に達すると死亡率が上がるとの報告がある一方、ヘラクレスオオカブトは20〜25℃を年間通して維持し、冬は19℃を下回らず夏は30℃を超えないようにするのが基本(冬眠しないため一年中ほぼ一定の温度を保つ必要がある)。
夏場の対策
室温が30℃を超えるような環境では、小型のペルチェ式クーラーや、飼育部屋自体の空調管理を検討したい。日中窓際にケースを置かない、直射日光を避けるといった基本対策も重要。本格的なクーラーの前段階として、OSIITOSU USB冷却ファン 12cm 2連(2,000〜3,500円前後)のような小型ファンをケース周辺に置いて空気を循環させる方法もある(観賞魚・PC用として販売されているが、通気口に風を送る用途に転用できる)。
冬場の対策
熱帯原産種は5℃を大きく下回るような低温に弱い。パネルヒーターや保温シートで飼育スペース周辺の温度を底上げする方法が一般的。
温度計・湿度計を併用する
体感ではなく数値で管理することが、特に高難易度種の飼育では重要になる。ケース内あるいはその近くに温湿度計を設置し、日々の記録をつけておくと変化に気づきやすい。